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2006年06月26日(月曜日)

観戦18戦目です。

苦しい試合ながらも、順当に勝ち上がってきたイングランド。
対するはまさかのエクアドル。

イングランドの優位は変わらないが、
オーウェンの離脱や、
怪我から復帰したばかりのルーニーなど、
FWの台所事情は厳しい状況。
エクアドルはどこまで化けれるでしょうか。

結果:1-0でイングランド勝利。

膠着状態の続く試合でした。

イングランドはオーウェンの1トップ。

いつもの中盤にハーグリーブスを加え、
中盤を厚くして、MF陣の攻撃力を生かしてきた。

一方、エクアドルはいつも通りの布陣。
攻撃は2トップの2人に中盤の選手が絡んでいく。

試合開始からイングランドが攻めの姿勢を見せるも、
すべてルーニーへのスルーパスやロングパスによる
単発の攻撃で、打開までは至らない。

そんな中、エクアドルに千載一遇のチャンスが訪れる。
ロングボールの処理をテリーが珍しくミスし、
浮いたボールをC・テノリオがペナルティーエリア内、フリーでトラップ。

しかし、シュートまでが遅く、
猛スピードでカバーに来たA・コールが足に当て、
ボールはクロスバーをかすめてゴール上に外れる。
これは惜しかった。

その後、イングランドはルーニー頼り(裏へのロングボール)の攻撃と、
中盤からのミドルシュートのみの攻撃に終止するも、
エクアドルには攻撃をさせる余裕を与えない。

エクアドルは何度かディフェンスラインの裏を狙うが、
ことごとくオフサイドを取られる。

両チームともパス回しで崩そうという感じもなく、
大味な試合展開のまま前半終了。

後半に入ると、
両チームともサイドからのクロスで崩そうとする意図を見せ始める。

しかし、イングランドのセンターの守備は堅かった。
逆に、エクアドルは徐々にルーニーに起点を作られ始める。
ただ、ゴールまではなかなか至らない。

そして迎えた後半15分。
イングランドはエクアドルのゴール左前方約30mの位置でFKを獲得。
これをベッカムが得意の右足でゴールにぶち込み先制。
やるべき時はやる男です。
なんか目立っちゃうんだよなぁ。コイツは。

この後、イングランドはミドルシュートなどで攻撃し、
相手を牽制しながら、守備を固めていく。

途中、体調不良のベッカムが嘔吐し、交代するなど
アクシデントはあったものの、エクアドルに何もさせず勝利。

この試合も苦しんだが、
飛び道具を駆使し、順当に勝ち星を上げた。

ルーニーに頼りきった攻撃に情けなさを感じながらも、
時折飛び出す、ミドルシュートやFKなどは脅威。
ルーニーも若いとは思えない戦いぶりで、
エクアドルの手を焼かせた。
もう少しパスを回しながら攻撃しないと、
今後は厳しいかもしれないが、
飛び道具はどんな状況でも打開できる強みがある。
それを多数持つイングランドは手堅いです。

エクアドルはグループリーグを突破したただけで、
満足した感があり、
このレベルでは役不足の感は否めませんでした。
まぁ、ここまで来たことに敬意を示したいと思います。
日本はダメだったわけですから…。

さて、私が選ぶこの試合のMVPは
ベッカム
です。

デビット・ベッカム48.jpg

決勝ゴールはまさにベッカムという感じ。
やはりボールを蹴らせるだけなら世界一です。
また、体調が悪いにもかかわらず、フィールドを動き回り、
要所要所でボールに絡んでいました。
最後は吐いてしまいましたが、
そこまで頑張るという気持ちとそのプライドに拍手を送りたいです。
日本の選手でこのくらい気持ちを見せたのは中田くらいですから…。

次はどの試合をチェックしようかな…。


投稿者 h.waka : 2006年06月26日 03:27