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2005年10月03日(月曜日)

デッレ・アルピ

juventus.gif VS inter.gif

(見どころ)

今シーズン最初のビッグマッチは、
伝統のイタリアダービー。
しかし、雨。

開幕5連勝のユーべは、
このビッグマッチをホームで迎える。
順調に首位を守れるか?

CL2試合を合わせて、
ここ5試合連続無失点のインテルは、
アウェーながらも首位を奪うことはできるか?

序盤戦ですが1位、2位同士の対決です。

ユーべの2トップはやはり、トレゼゲとイブラヒモビッチ。
今日はこのアクロバティックコンビは爆発するのでしょうか。

中盤は左にネドベド、右にカモラネージ、
ボランチはビエラ、エメルソンの2人。不動です。

DFラインは左から
ザンブロッタ、カンナバーロ、テュラム、ブラージ。
今日もブラージは右サイドバックです。
ビックマッチですが大丈夫でしょうか。

GKはアッビアーティ。

一方インテルは
2トップにアドリアーノとマルティンス。
パワー、テクニック、スピードを兼ね備えた強力コンビです。

中盤は左にスタンコビッチ、右にフィーゴ、
ボランチはピサロ、カンビアッソの2人。
この中盤はハマれば強いかもしれないが、ちょっとインパクトに欠けるか。

DFラインは左から
ファバッリ、サムエル、マテラッツィ、コルドバ。
潰すのが得意そうな面々です。

GKはジュリオ・セーザル。
誰?

ということで、スタートです。

前半2分、ゴール前でイブラヒモビッチが洗礼を受ける。
コルドバが体ごとぶつかっていって止めようとする。
しかし、当然ながらファール。
いい場所でユーベがFKをゲット。(ゴール正面やや左24m)
ネドベドが直接狙うがゴール左へ外れる。

前半13分。
アドリアーノが4人に囲まれながら強引にペナルティエリアに侵入する。
しかし、ユーべはアドリアーノを倒しながらもクリアする。

始まってからずっと両チームの潰し合いが続く。
イタリアだからしょうがないのかなぁ。
しかし、両チームの違いは、
インテルは最終ラインで潰しているのに対し、
ユーべはボランチの2人が潰している。
この2人の壁は厚いなぁ。

前半21分。
カモラネージがゴール前でカンビアッソに狩られる。
当然これもファールで、またしてもユーべはいい位置でFKゲット。
(ゴール正面22m)
これをイブラヒモビッチが強烈なシュートで狙う。
キーパーはこれを何とか弾くも、トレゼゲがすばやく頭で詰めて先制。
前半22分、ユーべ早々と先制です。

前半25分。
ヘディングで競り合う際に
コルドバがネドベドの脇腹にジャンピングニーをお見舞いする。
ネドベドは起き上がれずピッチの外へ。
これは痛そう…。
もちろんコルドバにはイエロー。

前半26分。
ユーべは自陣のゴール前でブラージがミスパス。
これをスタンコビッチが奪うも、何とかサイドに追い詰めて難を逃れる。
ブラージ大丈夫かい?

前半29分。
右サイドのスペースに飛び出したトレゼゲがグラウンダーのクロスを入れる。
このボールをニアでイブラヒモビッチがスルー。
ということはファーサイドに…、誰もいない!?
スローで見ると、
走り込むはずだった、ネドベドがペナルティアークのところで、
カンビアッソに体当たりを食らって倒れている。
またかよ…。

前半31分。
久しぶりにインテルの攻撃。
ペナルティエリア左隅付近でピサロがビエラに狩られる。
ゴールまで20mのFKをフィーゴが直接狙うも、キーパーが弾く。

前半32分。
マルティンスがスピードで突破しようとするも、何とかブラージがストップ。
そして、ユーべのカウンター。
イブラヒモビッチがDFラインの裏へ飛び出そうとするも、
キーパーが飛び出してクリア。

前半33分。
イブラヒモビッチがゴール前で浮き球をミラクルなトラップで処理する。
これをサムエルが体当たりでクリアしようとするが、これも当然ファール。
このゴール正面22mのFKをネドベドが直接狙う。
蹴られたボールはキレイに左に曲がりながら、ゴール左隅へ。
ユーべまたしてもFKから追加点です。
つえ~。

前半37分。インテルの反撃。
中盤の真ん中でピサロがボールを受ける。
これをちょっと前にいるアドリアーノへパス。
アドリアーノは3タッチしてすぐ右のカンビアッソへ。
カンビアッソも3タッチしてアドリアーノへリターン。
これをアドリアーノが前にいるマルティンスへワンタッチで送る。
マルティンスもヒールでアドリアーノへ戻し、
更にアドリアーノがワンタッチでDFラインの裏へスルーパス。
マルティンスは猛烈な勢いで走り込むが、ギリギリのところでキーパーが止める。

これは惜しい…。
決まってればスーパーゴールでした。

前半39分。
キーパーがクリアしたボールを中盤にいるネドベドが頭で落とす。
これを拾ったイブラヒモビッチはゴールに向かってドリブル開始。
しかし、ゴール手前でマテラッツィが横から、足を狙ってスライディング。
当然ファールかつイエロー。
そして、起き上がれないイブラヒモビッチ。
これはやり過ぎでしょう。
マテラッツィはサッカー選手としてあるまじきプレー。
レッドカードで良かったんじゃないかと思うんだが…。

イブラヒモビッチは抱えられながらピッチの外へ。
これはダメそうだ。
カペッロはデル・ピエーロを送り出そうとするも、
イブラヒモビッチは足を引きずりながら復帰。
完全に意地だな。
悪質なファールに負けたくないというその気持ちに拍手です。

しかし、やはり耐えられなかったのか、
前半ロスタイムにデル・ピエーロと交代。
ここでムリしてもしょうがないからね。

ということで、前半終了。
2-0でユーベがリードです。

潰しあった両チームですが、
DFラインの前で潰すインテルは結果的にいい位置でFKを与える羽目となり、
それをユーベがキッチリものにした感じの展開。
中盤の守備力と運動量の差が出たといったところでしょうか。

それにしてもインテルは汚いファールが目立つ。
なんだかなぁ。
そしてアドリアーノも孤立気味。
インテルは後半早々にでも選手交代をした方がいいぞ。
フィーゴとスタンコビッチは完全に消えてます。
特にスタンコビッチはひどい…。

ユーべは当然交代で出てきたデル・ピエーロに期待。
今の状態では出場したら結果を出さないとマズイぞ。

さて後半スタートです。

後半に入ると前半がウソのように
インテルの汚いファールがなくなる。

後半4分。最初のチャンスはインテル。
左からのピサロのCKをマルティンスがヘディングシュート。
惜しくもゴール右へ外れる。

後半5分。
試合前から怪我をしていたというテュラムがコバッチに交代。
カペッロはムリをさせない。

後半11分。
中盤前方でカンナバーロがアドリアーノを倒す。
ゴール正面28mでのFK。
アドリアーノにとっては射程距離内。
直接狙うもわずかにゴールの上へ。

後半15分。
またしてもアクシデント発生。
突然トレゼゲが左足のももの部分を押さえて動けなくなる。
肉離れか?
自分で交代を要求し、サラジェータと交代。
これでユーべは早くも交代枠を使い切りました。

後半19分。
フィーゴOUT。
そしてレコバ投入。

後半23分。
ディフェンダーからのロングボールをアドリアーノがキープしようとしたところ、
カンナバーロが後ろから体当たり。ファール。
ゴール正面やや左28mのところでFK獲得。
蹴るのはレコバ。
直接狙ったシュートはゴール左隅へ。
しかし、キーパーが弾く。

後半26分。
ピサロOUT。
フリオ・クルスIN。
インテル超攻撃モードです。

このあたりから一気にインテルペースになる。
トレゼゲ、イブラヒモビッチが抜けたことで、ユーべは前で起点が作れない。
また、インテルが攻撃に人数を割くため、中盤も下がりがちになっている。
ただ、インテルはDFが少ないため、カウンターになればユーべもチャンスか。

後半33分。
ゴール前でのこぼれ球をマルティンスがゴール右隅へシュート。
キーパー弾く。
それで得たCK。
レコバの蹴ったボールをクルスがヘディングシュート。
キーパーキャッチ。

インテルはレコバを起点にサイドからのクロスや
後ろからのロングボールで何度も攻撃するが、
ユーべは最終ラインが崩れることはなく、すべてクリアする。
堅い…。

後半37分。
マテラッツィが激しいブーイングを浴びながらOUT。
ゼ・マリアIN。

このままユーべはディフェンスが崩れることはなく
試合終了。

手堅くユーベが2-0で
イタリアダービーを制しました。
そしてユーべは開幕6連勝達成です。


-----<<ロッカールーム>>-----

ユベントスは堅いディフェンスと確実な攻撃で地力の差を見せ付けました。
強いです。

特にビエラとエメルソンの絶妙な位置関係、
ボール奪取能力、危険察知能力はずば抜けてます。
特にビエラはボールを奪取した後にすばやく攻撃に参加していくなど、
完全にこの試合のMVPでした。

ユーべは中盤以降でキッチリ守れて、
試合を決めることができるFWが前にいる。
このメンバーでサッカーをしている限り、まず負けないでしょう。

ただ、ユーべは自慢の2トップが離脱してしまったのは痛い。
重症じゃなければ良いのですが…。

インテルはこの試合を見る限り優勝はキビシイか。
今日の試合は
コルドバ、マテラッツィがプロとしてあるまじき汚いファールを繰り返し自滅。
ボランチも中盤にスペースが多く、
DFラインの前で攻撃を封じることができない状態。
攻撃陣もスタンコビッチが90分間完全に消えてしまう。
アドリアーノとマルティンスも孤立してしまっては辛い。

良いところを強いて言えば、
途中から出てきたレコバの調子がよさそうだったことぐらいか。
今後の修正は必須です。

ちなみに今までの長い歴史の中で、
ユベントスは
開幕5連勝以上した年のシーズンは必ず「優勝」しているようです。
今年はこれで開幕6連勝を達成し、優勝は決まりでしょうか?


投稿者 h.waka : 2005年10月03日 23:16

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トラックバック時刻: 2005年10月04日 18:08